「ペットが今朝突然死んでしまった…一体どうしたらいいの?」
「うちの子かなりおじいちゃんだから、そろそろかもしれない…死んだとき何をすればいいんだろう」
これを読んでいるあなたも、大好きなペットが突然息を引き取って、どうしたらよいのか悩んでいたり、お迎えはそろそろかも…とお見送りについて考えているのではないでしょうか。
ですが心を込めてさよならするためにも、まずは落ち着いてこれまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
そのあとで丁寧に安置してあげて、葬儀・火葬・供養を行ってあげてください。
中には「ペットに火葬…?大げさじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが近年ではペットが亡くなったあとも責任をもって、飼い主さまが火葬や供養を行うことが当たり前になってきました。
そしてなによりペットも大切な家族の一員です。
亡くなってしまったあともきちんと弔ってあげたいですよね。
この記事では、ペットが亡くなったあと、飼い主さまがしてあげられる次の3つを詳しく見ていきます。
- 安置:方法とポイント、注意点
- 火葬:種類と火葬業者
- 埋葬と供養:方法と時期
この記事を読んで、大切なペットを後悔なく見送れたり、シニアのペットに対して心の準備ができますように。
それではまいります。
ペットが亡くなったらすぐする3つのこと
ペットが亡くなったら、すぐ次の3つを行いましょう。
- ご遺体の安置
- お通夜(時間があればで大丈夫です)
- 火葬の準備
まずは1.ご遺体の安置から詳しく見ていきますね。
1.ご遺体を安置する
まずはご遺体の安置を行いましょう。
というのも、亡くなったあと次のような体の変化が起こるためです。
ペットが亡くなると起こる体の変化
- 脚や首などから、死後硬直が始まる。
- 目や口、耳などから体液が出ることがある。
- 排泄物が出てくることがある。
- 腐敗が始まる。
安置はこのような体の変化に対処し、ご遺体をきれいに保つ意味もあります。
スムーズに安置を行うために、次のものを用意しましょう。
安置に必要なもの
- 保冷剤 or 氷のう or ドライアイス
- ダンボール(ペットの体より一回り大きいもの)
- バスタオル、毛布
- ペットシーツ、新聞紙
- ガーゼ
- ブラシ
具体的には次のような順番ですすめていきます。
安置の方法
- ご遺体をペットシーツの上に優しく寝かせる。
- 死後硬直が始まる前に、手足を胸の方へ優しく曲げる。
- ブラシで毛並みを整え、ガーゼなどで全身を優しく拭き、きれいにする。
- 口や耳、目、肛門から体液がもれることがあるため、ガーゼをあてて拭き取る。
- ペットシーツごと、ご遺体をバスタオルや毛布で包む。
- 頭とお腹のあたりに保冷剤を複数当ててしっかり冷やす。
- ペットシーツや新聞紙を敷いたダンボールに、ご遺体をゆっくり入れる。
- 直射日光が当たらない涼しいところに安置する。
2.についてですが、ペットの手足が伸びきっていると火葬炉に入らないこともあるため、丁寧に曲げてあげてくださいね。
安置する際のポイント
ご遺体を安置する上で大切なことは、体を清潔にする、しっかり保冷する、湿気をふせぐの3つです。
●体を清潔にする
ペットが亡くなると体から液体が漏れ出してくることがあります。
ショックを受けてしまうかもしれませんが、これはとても自然なことですので安心してくださいね。
落ち着いて丁寧に拭き取り、対処していきましょう。
●しっかり保冷する
とにかくしっかり冷やしましょう。
ペットが亡くなってすぐ、体の腐敗が始まってしまいます。
きれいな状態を長く保ったり、ニオイを抑えるためにも、保冷剤はこまめに交換しましょう。
●湿気をふせぐ
直射日光が当たらない、クーラーの風が届く涼しいところで安置してあげましょう。
これもきれいな体を保つために大切なことです。
湿度が高くなる夏場はとくに気をつけてくださいね。
また、屋外で飼育していた場合、直射日光や虫が寄ってくるのを防ぐために、玄関先でもいいのでなるべく屋内で安置してあげましょう。
安置の注意点
安置の方法、安置のポイントをご紹介しました。
合わせて注意することも覚えておいてくださいね。
●安置ができる期間
安置できるのは夏場は1~2日、冬場は2~3日まで。
それ以上は腐敗がすすんでしまい、きれいな状態での火葬が難しくなってしまいます。
「悲しくて火葬なんてできない…」という方もいらっしゃるかと思いますが、早めに火葬してあげることをおすすめします。
●頭に血が集まらないよう枕を敷く
大型犬など体が大きい子の場合、鼻から血が出てしまうことがあります。
頭に血が集まらないように、タオルなどを重ねて枕として敷いてあげると防ぐことができます。
●手足をムリに曲げない
亡くなって2~3時間ほどで死後硬直が始まります。
このときにムリに手足を曲げてしまうと、ご遺体が損傷してしまうことも。
きれいな体のまま葬儀・火葬するためにも、ご遺体の扱いには十分注意しましょう。
また、この死後硬直は半日ほどでだんだんと緩んでくるため、手足の向きをなおす場合はこのときに直しましょうね。
いかがでしょうか。
ペットがなくなったときの安置の方法やポイント、注意点についてご説明してきました。
安置といっても一時的なものになります。
おつらいとは思いますが、できることならご遺体がきれいなうちに火葬してあげて、感謝を伝えながら弔ってあげたいですよね。
ですがはじめてペットの死を経験する場合、「本当にこのやり方でいいの?」と不安になってしまうこともあるかと思います。
そんなときは、私たちみんなのペット葬儀屋さんにご相談いただければと思います。
「1日でも長くこの子と一緒にいたい…」「もしものときに備えて、色々聞いておきたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
2.お通夜をする
ご遺体の安置がすんだら、時間の都合やご遺体の状態がよければ、ぜひお通夜をしてあげるとよいでしょう。
お通夜といっても、ご自宅で行う簡単なもので大丈夫です。
火葬前にご家族さま全員に手を合わせてもらえれば、亡くなったペットも嬉しいはずです。
お通夜をする際は、安置したご遺体のそばに次のようなものをお供えしてあげましょう。
お通夜の際にお供えするとよいもの
- お線香
- 写真
- お水
- お気に入りのおもちゃ
- 好きだったごはん、おやつ
- 首輪、ハーネス、リード
お通夜をして、気持ちの整理がついてから火葬の準備をすすめるとよいですね。
もし「忙しくて、火葬は今日中じゃないと…」という方や、「遺体の腐敗が思ったより進んでる…きれいなうちに火葬してあげたい…」という方は、早めに火葬してあげてももちろん大丈夫です。
大切なのはペットを思う飼い主さまのお気持ちですのでご安心くださいね。
3.火葬の準備をする
気持ちの整理がつき始めたら、ご遺体がきれいなうちに早めに火葬の準備をすすめましょう。
火葬の準備は主にこちらを行います。
- 火葬の際、一緒に入れてあげたいものを選ぶ。
- 火葬のプランを選ぶ。
- 火葬業者を選ぶ。
2、3は次の「ご遺体を火葬する」で詳しく見ていきますので、まずは1の火葬の際一緒に入れてあげたいものを決めましょう。
たいていのペット火葬では、次のものを入れてあげることができます。
一緒に火葬できるもの
- 生花
- おやつ
- おもちゃ
など
ですが色が濃いもの、ニオイが強いもの、造花、ゴム・金属・プラスチック製のものは、ご遺体に色やニオイがついてしまうため、一緒に火葬はできません。
念の為、火葬前にスタッフに確認しておくようにしましょう。
一緒に火葬はできませんが、普段使っていた首輪やハーネスなども用意しておくとよいでしょう。
毎日の散歩に使っていたものは、亡くなったペットも愛着があるはずです。
火葬場に持っていってあげるだけでも安心できるかと思います。
ペットの老化のサインとは
「うちの子、最近元気がないけど歳のせいかも…そろそろ葬儀とか考えたほうがいいかな?」
「うちの子はまだ元気だけど、いつぐらいから葬儀とか火葬について考えればいいんだろう?」
人間と違い、見た目に変化があまりないペットですが、実は老化のサインを出していることも。
老化のサインが出てきたら、大切なペットの老後や最後について考えてみてもよいでしょう。
ここでは例として、犬のシニア期によくある老化のサインをお伝えします。
猫のサインについて知りたい方はこちらの記事をご覧くださいね。
▶いつぐらいから猫の葬儀を考えればいい?
犬の場合、7~9歳ころ(人間でいうと約50〜60代)から、老化のサインが現れ始めることも。
サインは次のようなものがあります。
- 白髪や白いひげが増えた。
- 体毛がパサパサしてきた。
- 抜け毛が増えた。
- 体が太ったり、痩せたりしてきた。
- 目が白っぽくなった。
- 眠る時間が増えた。
- 散歩で疲れやすくなった。
- 階段や段差を上りづらそうにする・上らなくなった。
このようなサインが現れ始めたら、介護や老後の生活のことを考えるようにしましょう。
また定期的に健康診断を受けている場合、獣医さんに相談するのもおすすめです。
目に見えないところで老化が始まっていることもあるため、早めに気づいてあげたいですよね。
また、もしものときに備えて、亡くなったあとの火葬や供養についても調べ始めるとよいでしょう。
できることならずっと長生きしてほしいですが、死は誰しもやってきます。
突然その時がやってきても、慌てないで最大限のお見送りをできるように、安置の方法や葬儀・火葬についてあらかじめ知っておくと安心です。
もし安置や火葬について悩んだり不安なことがあれば、ぜひ私たちみんなのペット葬儀屋さんにご相談ください。
大切なペットのために、どんなお見送りができるか一緒に考えていきましょうね。
安置のあとはご遺体を火葬する
ご遺体を安置してから最大でも3日以内に火葬するようにしましょう。
上でもご説明しましたが、それ以上になると腐敗がすすんでしまい、きれいな状態での火葬が難しくなってしまいます。
お別れはとてもつらいですが、ご遺体がきれいなうちに見送ってあげたいですよね。
ここでは次の3つを詳しく見ていきます。
- 火葬できる動物とできない動物
- ペット火葬のプランと特徴
- ペットの火葬業者の種類と特徴
順番に見ていきますね。
火葬できる動物とできない動物
まずはそもそも火葬できる動物かどうか確認しましょう。
火葬できる動物とできない動物は次のようになります。
火葬できる動物
- 犬
- 猫
- ハムスター
- うさぎ
- インコ
- フェレット
- 爬虫類
など
火葬できない動物
- ブタ
- ウシ
- ウマ
- ポニー
- ヒツジ
など
大変心苦しいことではありますが、自治体によってはブタなど家畜扱いとされてしまうため、火葬できない場合が多いです。
事前に火葬業者に確認をとるようにしましょう。
また、火葬できる動物であっても、大型犬など体の大きいペットは対応していないところもあるため、こちらも事前にしっかり確認しましょう。
ペット火葬のプランと特徴
主なペット火葬のプランは次の3つがあります。
- 合同供養
- 一任火葬
- 立会い火葬
それぞれ詳しく見ていきますので、どのかたちだと後悔なく送り出せるか、考えながらご覧くださいね。
合同供養
他のペットも一緒に合同で火葬・供養する方法です。
合同で行う分、他のプランより料金を抑えられ、短時間で行えます。
「仕事で忙しくて、立ち会う時間がない」「他の子と遊ぶのが好きだったから寂しくないようにしたい」という方におすすめです。
合同供養の流れ |
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合同供養の料金 |
9,900円(税込)〜
※みんなのペット葬儀屋さんの場合。体重によって変動するため、訪問時に体重を測らせていただくことがございます。 |
合同供養にかかる時間 |
30分〜
※ペットの重さにより変動する場合がございます。 |
合同供養を行っているところ |
|
一任火葬
スタッフに一任し、個別に火葬する方法です。
葬儀やお骨上げなどすべてスタッフが行います。
最後骨壷は戻ってくるため、「悲しみが深く立ち会えないけど、遺骨はきちんと受け取りたい」という方におすすめです。
一任火葬の流れ |
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一任火葬の料金 |
15,400円(税込)〜
※みんなのペット葬儀屋さんの場合。体重によって変動するため、訪問時に体重を測らせていただくことがございます。 |
一任火葬にかかる時間 |
50分〜
※ペットの重さにより変動する場合がございます。 |
一任火葬を行っているところ |
|
立会い火葬
葬儀・火葬に飼い主さまやご家族さまが立会い、お骨上げもご自分で行う方法です。
「人間のようにしっかり弔ってあげたい」「家族みんなで最後まで責任をもって見送りたい」という方におすすめです。
立会い火葬の流れ |
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立会い火葬の料金 |
18,700円(税込)〜
※みんなのペット葬儀屋さんの場合。体重によって変動するため、訪問時に体重を測らせていただくことがございます。 |
立会い火葬にかかる時間 |
60分〜
※ペットの重さにより変動する場合がございます。 |
立会い火葬を行っているところ |
|
それぞれのプランに一長一短はありますので、どこを重視するか、どのかたちだと1番納得して愛するペットを見送れるか、ご家族ともゆっくり話し合ってみるとよいでしょう。
また、さらに詳しく料金を見たい方はみんなのペット葬儀屋さんのトップページをご覧くださいね。
ペット火葬業者の種類と特徴
ペットの火葬を行っているところは主に次の3つがあります。
- ペット火葬車
- ペット霊園
- 自治体
火葬プランと一緒に、それぞれ見ていきますね。
ペット火葬車
合同供養 | 一任火葬 | 立会い火葬 |
---|---|---|
● | ● | ● |
ペット火葬車とは、ペット用の火葬炉を載せた車のことです。
飼い主さまのご自宅まで訪問し、ご自宅の近くで火葬を行っていることが多いです。
どのプランにも対応している業者が多いため、ご希望の葬儀を執り行えます。
自宅まで訪問してくれるため、霊園まで交通手段がない方や、体の不自由なご家族がいる方などにおすすめです。
また、火葬の時間を自由に選べるため、普段仕事でお忙しい方や、家族全員が揃う時間が限られている方などにも向いています。
ペット火葬車についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
▶ペット火葬車って?知っておきたいトラブル事例と失敗しない火葬業者の選び方
ちなみに私たちみんなのペット葬儀屋さんも、この訪問型のペット葬儀・火葬を行っております。
疑問な点などございましたら、お気軽にご相談くださいね。
ペット霊園
合同供養 | 一任火葬 | 立会い火葬 |
---|---|---|
● | ● | ● |
ペット霊園とはペット専用の霊園のことで、火葬場、お墓、納骨堂などが揃っており、火葬や埋葬・供養まで一連を通して行ってくれます。
「一括してお願いしたい」「寂しくないように、他の動物と一緒のところに埋葬してあげたい」という方におすすめです。
こちらもペット火葬車と同様に、すべてのプランに対応してくれるところが多いですが、時間があらかじめ決められていたり、遠方にあるため交通手段が限られている方だと不便に感じることも…。
一括して火葬から埋葬まで行えますが、多少なりとも不便に感じることがありますので、飼い主さまやご家族のライフスタイルも考慮して、もう一度考えてみましょう。
自治体
合同供養 | 一任火葬 | 立会い火葬 |
---|---|---|
● | - | - |
それぞれの自治体でもペットの火葬を行っているところがあります。
基本的には合同火葬・供養のみで、火葬場までご遺体を運び、立会いなしで他のペットも一緒に火葬・供養してもらえます。
他の業者と比べるとかなり安価に行えるため、「なるべく費用を抑えたい」という方におすすめです。
「最後に返骨してもらいたい…」「しっかり家族全員で立会いたい」という場合は、一任火葬や立会火葬を行っている、ペット火葬車かペット霊園を選びましょう。
いかがでしょうか。
ペット火葬のプランや業者についてご説明してきました。
どんなかたちで送り出そうか、決まりましたでしょうか?
焦って決めては後悔が残る火葬になってしまうかもしれませんので、時間のゆるす限り考えてみましょうね。
目安ですが次のポイントで火葬業者を選べます。
- <葬儀の自由度>
家族が集まる時間に自宅付近で見送りたい:ペット火葬車
<一箇所で手っ取り早く>
火葬から供養まで一連を通して行いたい:ペット霊園<費用>
なるべく安く抑えたい:自治体
ペットの火葬にきちんとした正解はなく、飼い主さまのご希望やペットを思う気持ちが大切になってきます。
プラン選びやペット火葬車について気になったら、ぜひ私たちみんなのペット葬儀屋さんにご相談くださいね。
これまでの感謝を伝えて、心から送り出せるよう、旅立ちのお手伝いをいたします。
火葬が終わったら…死亡届を提出する
ワンちゃんを亡くされた方は、火葬のあと、期限内に死亡届を提出しましょう。
期限内であれば次の埋葬や供養が終わってからでも大丈夫です。
期限は自治体によってさまざまですが、30日以内に提出するのが望ましいです。
念の為、事前に自治体のホームページで確認しておきましょう。
自治体に提出する書類
- 死亡届
- 亡くなった犬の鑑札
- 狂犬病予防注射済票
気持ちの整理ができてから忘れずに提出しましょうね。
火葬のあとはご遺骨を埋葬・供養する
一任火葬・立会い火葬でご遺体を火葬したあとは、ご遺骨の埋葬や供養について考えてみましょう。
人間のように必ずお墓に入れなくてはいけない、というわけではないため、自分の気持ちに整理がつくまで手元で供養することもできます。
ペットの供養にも正解はありませんので、飼い主さまの思うようなかたちで自由に供養できます。
ここでは一般的に行われている埋葬・供養の方法をご紹介します。
- お墓に埋葬する
- 納骨堂に預ける
- 手元供養
- 海や空に散骨する
気持ちの整理がついたり、一歩新しく踏み出したいときなどの参考にもしてみてくださいね。
・お墓に埋葬する
ペット霊園などで火葬した場合、そのまま霊園のお墓に埋葬できます。
霊園のお墓には合同墓地と個別墓地の2種類があり、状況や予算をふまえて選びましょう。
- 合同墓地:
他のペットも一緒に埋葬されているお墓のこと。
個別墓地よりは費用は抑えられる。
霊園のスタッフが管理してくれるため、中々お参りできない方におすすめ。
- 個別墓地:
ご自分のペットだけのお墓のこと。
墓地と墓石を用意する必要があるため、費用はかかる。
「人間と同じように弔いたい」という方におすすめ。
また、私有地であればお庭にも埋葬することもできます。(※賃貸住宅の庭、河川のまわりや他の人の土地への埋葬は禁止されています)
その際は、このようなお墓に見立てたモニュメントを置いてあげるとよいでしょう。
埋葬についてはこちらの記事で詳しくご説明しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
▶ペットの埋葬はどうすればいいの?気になる方法や注意点をプロが解説
・納骨堂に預ける
「お墓に入れるか、手元に置くか迷っている…」という方は、ペット霊園などの納骨堂に一時的に預けることができます。
納骨堂にはロッカー・棚・個室タイプがあり、写真やおもちゃ、おやつをお供えできます。
スタッフが管理してくれていることが多いですが、自由にお参りできるため、「遺骨の管理が難しい…」という方にもおすすめです。
・手元供養
手元にご遺骨を置き、ペット用のお仏壇を用意したり、キーホルダーやペンダントにご遺骨を入れて供養することをいいます。
「毎日かかさず手を合わせたい」「これからもずっと一緒にいたい」という方におすすめです。
ペット用のお仏壇や、キーホルダーは次のようなものです。
抵抗などなければ、人間のお仏壇で一緒に供養してあげても大丈夫ですよ。
また、ご遺骨は湿度に弱いため、定期的に骨壷のフタを開けて換気するようにしましょう。
・海や空に散骨する
フェリーで沖まで行き散骨したり、ヘリコプターで上空から海へ散骨する方法です。
他にもお花畑葬や樹木葬などもあります。
外で走り回るのが好きだった子や、「自然に近いところで供養してあげたい」という方におすすめです。
実際に飼い主さまが同乗して立ち会うプランや、スタッフに代行してもらうプランなどさまざまあるので、気になった方は調べてみましょう。
・定期的に供養する(法要)
ご遺骨の埋葬・散骨などをしたら、定期的に法要を行うこともできます。
法要のスケジュールはこちら。
- ペットが亡くなる(命日)
- 葬儀・火葬
- 初七日忌日
命日を含めて死後7日後に行う法要。- 四十九日忌
命日を含めて死後49日目に行う法要。
宗教にもよりますが、このタイミングで埋葬すると極楽浄土にいけるといわれています。- 百か日忌
死後100日目に行う法要。- 一周忌
命日の一年後に行う法要。
四十九日で埋葬をしなかった方は、このタイミングで埋葬を考えてみてもよいでしょう。(手元供養というかたちでずっと手元に置いておいても大丈夫です)- 三回忌
命日の二年後に行う法要。引用:法要の流れ
すべて行う必要はなく、気持ちの整理がついたとき・仕事や時間の都合が合うときで大丈夫ですよ。
ペット霊園によっては、月例法要や供養大祭などで宗教者の方がお経を唱えてくれることがあるため、区切りのいいタイミングでお参りしてもよいでしょう。
また、お庭に埋葬した場合、僧侶を招いてお経を読んでもらうこともできます。
たいていはご自宅で忌日に合わせてお線香をあげたり、手をあわせてペットを思うだけでも十分ですのでご安心くださいね。
ペットロスを乗り越えるには
「火葬もしてお墓にも入れたけど、やっぱりまだ寂しい…」
「ふと今でもあの子のことを思い出して涙が出る…」
「悲しくて何も手がつかない…」
長年ずっと一緒だったのですし、大切な家族を亡くしたのですから、悲しくて寂しいのは当たり前のことです。
ですがあまりにも悲しくて、日常生活や仕事にも影響が出てしまっては、亡くなった子も心配してしまいますよね。
とくにペットロスは重くなると精神的にも身体的にも症状が出てきます。
少しでもやわらげて健康的に過ごすためにも、毎日手を合わせたり、忌日にお経を読んでもらったり、ご家族やまわりの人と一緒に少しずつ死を受け入れていきましょう。
ペットロスの乗り越え方は人それぞれです。
音楽を聴きながら本を読んだり、運動をして汗をかいたり、つらい思いを日記に書いて乗り越えた方もいれば、新しいペットを迎え入れてだんだんと寂しさがなくなった方もいらっしゃいます。
中には「新しいペットはもう飼いたくない」と思っている方もいるかもしれませんが、気持ちが落ち着いてきて「新しい子を迎えたい」と思うのはとても自然なことです。
短い寿命の中でたくさんの幸せをくれたペットに感謝をして、次の子も同じように大切にしたり、飼い主さまが健康的に毎日過ごすことは、きっと亡くなったペットも嬉しいはずです。
悲しみをやわらげながら「いい思い出」に変えていけるよう、ご家族や友人に話を聞いてもらうなどして、少しずつ前にすすんでいきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
ここまで、ペットが亡くなったらすること、火葬や供養、ペットロスについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをまとめると、次の4つです。
- ペットが亡くなったら早めに安置をして、きれいな状態を保つ。
- ペットの火葬は立会い火葬、一任火葬、合同火葬・供養の3種類。
- 火葬したあとはお墓に埋葬したり、手元供養をする。
- 少しずつ悲しみを思い出に変えて、ペットロスを乗り越える。
はじめてペットを見送る方は、わからないことだらけで「一体どうしたらいいの?」ととても不安かと思います。
そんなときは、私たちみんなのペット葬儀屋さんにご相談いただければと思います。
安置の方法や火葬の流れ、料金など、ご不明な点があればぜひお尋ねください。
また、もしものときのために、亡くなる前にご相談いただいても構いません。
「あらかじめ準備を整えておきたい」という方もいらっしゃるので、ご安心くださいね。
この記事を読んで、後悔なく大切なペットを見送れますように。
はじめまして。みんなのペット葬儀屋さんの宮川と申します。
ペットを亡くしてしまった方へ、「昨日までは元気だったのに…悲しみで何も考えられない…」という辛いお気持ち、お察しします。