辛い事があった女性

「15年ずっと一緒だった愛犬が死んでしまった…」
「死んだ猫のことを思うと、涙が止まらなくなる…」
「もうここにはいないのに、家の中にいる気がしてしまう…」

大切なペットを亡くして、ペットロスに陥っている方も多いと思います。

悲しい気持ちの裏に、「あの時もっとこうしていたら…」「もっと遊んであげればよかった…」と後悔の気持ちがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

はじめまして。みんなのペット葬儀屋さんの宮川と申します。
言葉を交わせない相手だからこそ、過去を振り返って色々悔やんでしまいますよね…。

ただ、悲しんでばかりでは日常生活にも支障が出ますし、なにより亡くなったペットも安心して天国へ旅立てませんよね。

少しでも辛い気持ちをやわらげて、前向きな気持ちになるために、この記事では次の3つを見ていきます。

  • ペットロスの主な症状
  • ペットロスを克服する方法
  • ペットロスにならないための対策法

この記事を読んで、少しでもペットを亡くして辛い気持ちがやわらぎますように。

ペットロスを克服する方法をすぐに見たい方はこちらの見出しをご覧ください。

ペットロスを克服する方法

そもそもペットロスって?くわしい症状とは

犬

ペットロスとは、大切なペット亡くした経験そのもの、また亡くしたことで深い悲しみを感じることをいいます。

そのため、ペットロス自体は決して珍しいことではなく、ペットを飼ったことのある方なら誰しも経験したことがあるかと思います。

数週間〜数ヶ月もあれば気持ちの整理もつき、徐々に落ち着いてきますが、中には深く悲しむあまり、重症化して精神的にも身体的にも不調になってしまう方も。

中には1年以上ペットロスから抜け出せない方もいらっしゃいます。

このように、ペットロスが長引き、重症化してしまった症状のことを「ペットロス症候群」とも呼びます。

昔からペットは愛玩動物(大切にかわいがることを目的とした動物)として、親しまれてきましたが、近年では伴侶動物(コンパニオンアニマル:人間とともに生活をする、より親密な関係の動物)と呼ばれるなど、ペットも家族の一員として捉えられるようになっています。

参考:厚生労働省 愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン

加えて少子化・核家族化がすすんでいることもあり、家族が亡くなったことと同じくらい悲しい思いをしてしまう方が増えているんです。

ペットロスに陥りやすい・重症化してしまう人の特徴

今ペットロスで苦しんでいる方、「いつか飼っているペットが亡くなったらペットロスになってしまうかも…」と不安な方、さまざまいると思います。

ペットロスを克服する、ペットロスにならないためには、まずペットロスについてよく知ることが大切です。

今まさにペットロスに悩んでいる方は、自分の状況と照らし合わせて見ていきましょう。

  • 子どものようにペットをかわいがっていた人
  • 一人暮らしをしていて、ペットと長く一緒に暮らしてきた人
  • 突然の事故でペットを亡くしてしまった人
  • 闘病していたペットを安楽死させた人

それこそコンパニオンアニマルのように、家族同然の存在として一緒に暮らしてきた方は、日常の中にぽっかり穴が空いてしまったように感じることが多いです。

他にも事故や病気など、飼い主さまの意図しないできごとで亡くされた方も、納得したお別れができず、深い悲しみを感じてペットロスに陥ってしまうことがあります。

ペットロスの主な症状

上でご紹介した特徴に加えて、次の項目にも心当たりはないか確認してみましょう。

シニアのペットがいる方も、あらかじめ確認しておくと、もしものときすぐ「ペットロスかも…」と気づけますよね。

上であげた症状が長引いている(数ヶ月〜1年以上)方は重症化するリスクもあるため、十分注意しましょう。

他にも、ペットロスのストレスからお酒やタバコの量が増えたり、家族とケンカしたりと、長い目で見ても健康やメンタル面で悪い影響が出てきてしまいます。

もし少しでも心当たりがあれば、早めに心療内科に通うなど、健康に過ごせるように対策をとることが大切です。

「まずは自分でなんとかしたい」という方は、次でご紹介する克服法を参考にしてみてください。

ペットロスを克服する方法

カーテンを開ける女性

ペットロスが長引くと、健康な毎日を送ることができなくなってしまいます。

その上、飼い主さまが毎日辛い気持ちですと、亡くなったペットも安心して天国でゆっくりできませんよね。

ここではペットロスを克服するためプロセス、具体的にどんな行動・考え方をすればいいのかご説明していきます。

【5段階】ペットロスの克服プロセス

ペットロスを克服するためのプロセスとして、次の5段階があります。

  1. 拒否
  2. 怒り
  3. 交渉
  4. 悲しみ・抑うつ
  5. 受容・回復

順番に見ていきますね。

1.拒否

大切なペットの死を受け入れられず、「あの子は死んでない」「まだ生きてる」と否定・拒否する段階です。
ショック状態や放心状態になることもあります。

2.怒り

亡くなった実感が徐々に湧いてきます。
ペットの死をだれかのせいにして、怒りを向ける段階です。
看取った動物病院の先生や家族、友人、そして自分に向けることもあります。

3.交渉

怒りが落ち着いてきて、誰かを責めても、亡くなったペットは戻らないことを理解します。
「自分はどうなってもいいから、あの子を生き返らせてほしい」と神などに交渉する段階です。

4.悲しみ・抑うつ

怒っても交渉してもペットが戻らないことを理解し、涙が出たり、落ち込んだりなどの症状が出る段階です。

ここでしっかり悲しむことで、次の段階にうまく切り替えられることが多いです。

5.受容・回復

たくさん悲しんだあとは、徐々にペットの死を受け入れられるようになります。

悲しみの他に、楽しい・おいしい・嬉しいなど普段の感情を感じられるようになり、喪失感より楽しかった思い出を思い出せるようになります。

順番に段階がすすむこともあれば、バラバラにやってきたり、行ったり来たりする方も。
悲しいときは悲しんだり、まずは自分の感情に正直になることが大切です。

そうすれば徐々に落ち着いてきて、ペットがいた楽しかった毎日をきれいな思い出として思い出せるようになりますよ。

ペットロス克服のためにできること

ジョギングする女性

ペットの死を受け入れて、心身ともに回復するためには、次の4つを意識するようにしましょう。

  • 自分の感情に正直になる。
  • 食事・睡眠は必ずとる。
  • 運動・趣味の時間を楽しむ。
  • ペットの死を心から悼む。

それぞれ詳しく見ていきます。

自分の感情に正直になる

例)
・悲しかったら泣く。
・怒り、後悔があればその内容を紙に書く。

克服プロセス4でもご紹介しましたが、悲しいときは思いっきり泣くことが大切です。

思いっきり泣き感情をさらけ出すことで、気持ちに区切りがつき、次の段階へすすみやすくなります。

食事・睡眠は必ずとる

例)
・食事は3食とる。
・もし眠れない場合、横になって身体を休める。

どんなに食欲がない・眠れないという状況でも、しっかり食べて身体を休ませるようにしましょう。

精神的・身体的な不調を防ぐ一歩になります。

運動・趣味の時間を楽しむ

例)
・散歩、ジョギングなどをする。
・家族、友人とおしゃべりをする。
・音楽を聞いたり、本を読んだりする。
・部屋の模様替えをする。
・家中の掃除をする。

身体を動かして汗を流したり、趣味など好きなことに時間をかけてみましょう。

家族や友人などに悲しい気持ちを話すことも有効です。

これといった趣味がない方は、部屋の模様替えや掃除など、達成感を得られるようなことをしてみましょう。

ペットの死を心から悼む

例)
・お墓にお参りする。
・自宅にお仏壇を用意して手を合わせる。
・ペットの写真やハーネス、リードを飾る。
・ペットの遺骨や遺毛の一部をアクセサリーとして身につける。
・アルバムなどメモリアルグッズを作る。

生活面での克服法を見てきましたが、何より亡くなったペットを心から悼み、思うことが大切です。

遺骨の一部をキーホルダーやペンダントに入れて持ち歩いたり、アルバムなどペットのメモリアルグッズを作り、思い出を形にすることもおすすめです。

ぜひ色々検討してみましょう。

心療内科に行くことも検討する

「家族や友人にも話を聞いてもらえない…」「親身になって話を聞いてほしい」という方は、心療内科を受診することも検討してみてください。

プロのカウンセリングを受けることで、気持ちが軽くなることもあるでしょう。

中にはペットロス専門の心療内科もありますので、近くにないか探してみましょうね。

【重症化しないために】3つのペットロス対策

犬

ここまでペットロスの症状と克服方法についてご説明してきました。
とくに重症化してしまうと、日常生活にも支障が出ますし、治療にも根気が必要になります。

あらかじめ重症化させないために、次の3つの対策をしておきましょう。

  • ペットを飼う前に覚悟をもつ
  • 日頃からペットの体調管理をする
  • ペットの終活準備をしておく(火葬、供養など)

それぞれ見ていきますね。

ペットを飼う前に覚悟をもつ

ペットを飼う前に事前に次の2つを頭に入れておきましょう。

とくに子どもがいないご夫婦や一人暮らしの方の場合、ペットを1人の子どもや家族として接する方も多いと思います。

大切に飼うことはとても良いことですが、いき過ぎた愛情はペットへの依存を強めてしまい、結果ペットロスへと繋がってしまいます。

家族同然の存在ではありますが、多くのペットは人間より寿命が短いことをしっかり理解しておきましょう。

また、飼ったときからしっかり「最後を看取る覚悟」を持つことも大切です。

寿命が短い分、体の老いも速いスピードですすんでいくため、手術や介護が必要になってくることも。

限られた時間を精一杯使い、覚悟をもって大切に育てていきましょうね。

日頃からペットの体調管理をする

ペットの体調管理は万全にしておきましょう。

日頃から体の異変に注意をはらうのはもちろん、定期的な健康診断を受けることもおすすめです。

中には体調が悪いことを隠したがるペットもいます。

飼い主さまだけでは、すぐに気づいてあげられないかもしれないので、ぜひ定期的にプロに診てもらいましょう。

健康を維持するのはペットにとってはもちろん良いことですし、「あのときこうしていれば…」「もっと早く気付けていれば…」と後悔するのを防げます。

ペットの終活準備をしておく(火葬・供養など)

あらかじめ、亡くなったあと「どのようにお見送りしたいか」も考えておくとよいでしょう。

一般的なペットの別れ方は、次のような手順になります。

  1. ご遺体を安置する
  2. ご遺体を火葬する
  3. 供養する(お墓に埋葬、手元供養など)
  4. 定期的に手を合わせる

火葬するまで日が空く場合や、「自宅でしっかりお別れをしたい」という方は、ご遺体を冷やして安置を行います。

また、次の火葬ですが、ペットの場合いくつかプランがあり、主に次の3つがあります。

プランによって、かかる費用も変わりますので、事前にしっかり調べておくことが大切ですよ。

また、火葬のあとどこに供養するかも考えておきましょう。

人間の場合お墓に納めるのが一般的ですが、ペットの場合法律で定められていないため、飼い主さまの希望する方法で供養するのが1番です。

もちろん霊園のお墓に埋葬してもいいですし、自宅に私有地があれば庭に埋葬することもできます。
他にも海へ散骨したり、納骨堂に納めたりとさまざま。

ぜひ飼い主さまと大切なペットにぴったりの方法でお別れできるよう、色々準備をすすめておきましょうね。

ペットの終活で確認しておくこと

  • どんな葬儀をしたいか
  • 火葬の際どのようにお見送りしたいか
  • 火葬後はどのように供養したいか
  • どの業者に依頼したいか
  • 火葬・供養の予算はいくらか
  • 火葬・供養のスケジュールに無理はないか

火葬や供養など、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

▶【ペットが死んだら飼い主がする3つのこと】安置、火葬、供養について

▶ペット火葬の方法や費用って?後悔しないための基礎知識まとめ

▶ペットの供養方法は4つ。特徴や選び方、おすすめ供養グッズを紹介

「ペット火葬について直接相談したい」「料金や火葬の流れを詳しく知りたい」という方は、ぜひ私たちみんなのペット葬儀屋さんにご相談ください。

お電話は無料で、7:00〜22:00まで365日受け付けております。
家族の一員でもある大切なペットに対し、尊厳をもって対応いたします。

不安なことがあればお気軽にお尋ねくださいね。

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ペットロスについてQ&A

猫

ここからはペットロスにまつわる気になる疑問にお答えしていきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q:ペットロスの人へどのように声をかけるべき?

A:相手の気持ちに共感する言葉、前向きな言葉をかけてあげましょう。

何よりまずは相手の悲しい気持ちに共感して、話を聞いてあげることが大切です。

もし相手がペットの死の責任を感じている・後悔している場合は、前向きな言葉をかけてあげましょう。

例)

  • 「もっと遊んであげればよかった…」

    〇〇ちゃんはあなたのことが大好きだったんだね。〇〇ちゃんもあなたに愛されて幸せだったと思うよ。

  • 「仕事でペットの死に立ち会えなかった…」

    〇〇ちゃん(ペットの名前)は、あなたのことが大好きだから最後までかっこ悪い姿見せたくなかったんだよ。

ペットを飼ったことがなく、どう接したらいいのかわからない方は、次のことを気をつけましょう。

  • 亡くなったペットのことは、相手の家族の一員として考える。
  • 自分に置き換えて考える(自分の家族や親しい人に不幸が起こったとしたら…と考える)

ただ、中には「そっとしておいてほしい…」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは無理して話しかけることはNGです。

配慮は忘れずに、悲しい気持ちに寄り添うように接しましょうね。

Q:ペットロスで仕事を休むのはあり?

A:状況によります。休む場合、理由はぼかして伝えるのがおすすめ。

ペットと言っても家族同然。「休んでも問題はない」と思いますよね。

家族や親戚が亡くなった場合は、「忌引き休暇」を取得できますが、残念ながらペットに対しては適用されないことが多いです。(企業によってはペット休暇を設けているところもあります)

そのため有給休暇があれば使うようにしましょう。

ただ会社や上司によっては「たかがペット」と心無いことを言う人も…。
正直に理由を話して休みたいところではありますが、あなたの立場や職場環境もふまえて「家の都合で急用ができた」などぼかして言うのがよいでしょう。

ですがもし「重要な会議がある」「外せない商談がある」という場合、休んだことで会社に居づらくなってしまったり、上司との関係にヒビが入ってしまうことも考えられます。

反対に無理をして出社したとしても、あまりの悲しさで仕事に集中できなければ、他の社員に迷惑をかけることになってしまうかもしれません。

ペットが亡くなって仕事を休むかどうかは、そのときの状況にもよるため、後悔しないほうを選択するようにしましょうね。

Q:亡くなってすぐ新しいペットを飼うのは悪いこと?

A:とても自然なこと。ぜひ大切に育ててください。

「あの子が亡くなってから毎日辛すぎる…新しいペットを飼いたい…」
「亡くなったあの子と同じ犬種を飼いたいなんて、ひどいと思われてないかな…」

と心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ですが安心してください。
次のペットをかわいがったとしても、前のペットを大切に育てていたこと、愛情を注いでいた事実は消えません。

ペット以外のことで悲しみを癒やす方「ペットを失った悲しみはペットでしか癒せない」と考える方、またいつか来るお別れが辛くて「もう飼わない」と考えている方、人によって考え方はさまざまあります。

新しいペットを迎えることで悲しみがやわらぐなら、ぜひ迎えてあげましょう。

きっと新しい子もあなたと出会えて嬉しいはずです。

「人によって考え方は違う」「悲しみの乗り越え方も違う」と理解して、決して自分を責めず、前向きに考えていきましょうね。

まとめ

いかがでしょうか。
ペットロスとはなにか、付き合い方や克服する方法はわかりましたでしょうか。

この記事のポイントをまとめると次の3つになります。

「この子が死んだら、私もペットロスになってしまうかも…」
「仕事や生活にも影響が出るのは困る…」

という方はあらかじめ、ペットとのお別れ方や見送り方を考えて、火葬の準備をしておくことをおすすめします。

「ペット火葬について直接相談したい」という方は、お気軽に私たちみんなのペット葬儀屋さんにお電話ください。

相談は無料で、7:00〜22:00まで年中無休で受け付けております。

真心をこめて対応しますので、お気軽にご相談くださいね。

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この記事を読んで、少しでもペットを亡くした辛い気持ちがやわらぎますように。